女優の松井玲奈が14日、都内で行われたアニメーション映画『魔女見習いをさがして』の公開記念舞台あいさつに登壇。本作のベースとなっているアニメ「おジャ魔女どれみ」を子供の頃に観ていて大ファンだったという松井は、辛い時に心の支えにしていたことを思い出したようで、ステージ上で思わず号泣する一幕があった。この日は、森川葵、百田夏菜子、三浦翔平、千葉千恵巳、秋谷智子、松岡由貴、宍戸留美、宮原永海、石毛佐和、佐藤順一監督も出席した。
『魔女見習いをさがして』は、魔女っ子アニメの不朽の名作「おジャ魔女どれみ」シリーズのテレビ放送開始20周年を記念して製作されたアニメーション映画。年齢も性格もなにもかもが違う三人のヒロインが、運命的な出会いを果たし、「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地巡りに旅立つさまを描く。
この日は、登壇者それぞれが、本作に込めた思いや「おジャ魔女どれみ」にまつわるエピソードなどを披露。ヒロイン・吉月ミレ役の松井も、どれみたちの“生声”に感激したり、本作の見どころを紹介したり、笑顔で舞台挨拶を楽しんでいた。しかし、締めのあいさつになると一転、「台本を読んだ時に、ずっとどれみちゃんたちに会いたかったんだなと強く思いました」と声を震わせながら吐露。アフレコ時も、試写を観ている時も「どれみちゃんたちがいてくれて本当にうれしい」と何度も感じたそうで、「ずっと心の支えだったんだなと思います」と素直な思いを吐き出すと、思わず「うっ」と声を上げて、零れ落ちる涙を指で抑えた。
そんな松井の火照った顔に、一斉に手で風を送ってクールダウンさせ、背中を押す「おジャ魔女」声優たち。松井は、「泣きたくないのに……。ネットニュースでたたかれる。嫌われるぅ」と嘆きながらも、「この映画は、いろんなスタッフさんや関わってくれている方々の魔法でできていると思います。これだけ長い間、この作品を好きでいる気持ちも、みなさんが持っている素敵な魔法だと思います」と語り、「何か辛いことがあったときに、そっと抱きしめてくれるような作品であったらうれしいと思います」と心を込めた言葉を送っていた。(取材:錦怜那)
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