吉田簑助さんが引退＝文楽人形遣い、人間国宝 - auone.jp

文楽人形遣いで人間国宝、文化功労者の吉田簑助さん（８７）が出演する最後の舞台「国性爺合戦」が２４日、国立文楽劇場（大阪市）で上演された。当初は２５日の予定だったが、緊急事態宣言の影響で１日繰り上げとなった。
「国性爺合戦」の楼門の段で、かれんな錦祥女の感情を繊細な動きで表現した簑助さんは、引退セレモニーで舞台から客席に一礼。「長い年月、ずっと見続けてくださって、本当にありがとうございました」などとするあいさつ文を、弟子の桐竹勘十郎さんが代読した。
楼門の段で三味線を務めた鶴澤清治さんから花束を受け取った簑助さんは、客席に向け花束を高く持ち上げ、ひときわ大きな拍手を受けた。
簑助さんは１９４０年、三代吉田文五郎に入門。人形遣いの第一人者として活躍し、９４年に人間国宝、２００９年に文化功労者となった。

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