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谷原章介 “フジテレビの朝の顔”心境は「初恋」 - 日曜日のヒーロー&ヒロイン - 芸能コラム - ニッカンスポーツ

俳優谷原章介(48)が、今日29日から始まるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜午前8時)でキャスターを務める。コンビを組むのは新婚の永島優美アナウンサー(29)。時には俳優仲間のスキャンダルも取り上げ、月曜から金曜まで朝早くから拘束される帯番組の芸能ワイドショーのキャスターを引き受けた。その覚悟を聞いてみた。

★心境は「初恋」

番組コンセプトは「大人のめざまし」だ。爽やかでセクシーな語り口の谷原が“フジテレビの朝の顔”になる。

「新聞、雑誌を読んで、情報を自分の中に入れるようにはして来ました。日々、どういう意識で暮らすかで、変わって来てるのかなと。ニュースの見方も、自分だったらどうしゃべるのかなという、思考を積み重ねてきました。心境は、ワクワクしつつ、ドキドキしている。なんて言うんでしょうね。初恋のような、不思議な心境です(微笑)」

日々、押し寄せるニュースを伝え、そして思いを口にしていく。

「前の番組のよいところは引き継ぎつつ、徐々に独自のカラーを出していければ。大事なことは、僕がブレず、おもねらず、分かったふりをせずにということ。分からないことは、分からないと正直に開き直れるスタンスで行きたいと思ってます。今だったら、新型コロナウイルスやオリンピックの聖火ランナー。いろいろな意見や立場があるなかで、僕自身の意見、スタンスをはっきりと言っていきたいと思います」

高校1年の長男から5歳の三女まで6人、3男3女の父親だ。

「子供が多いので、シングルマザーの問題は気になります。非正規労働者、働く環境が整わないとか、補助を受けられなくて困窮している方とか、DVであるとか。弱い立場の中で苦しんでいる女性がいるということは、その子供が苦しむことですから。同じように学校に通っている子供の中でも、恵まれている子もいれば、そうじゃない子もいる。今みんなファストファッションで、みんなスマホ。同じように見えて、隠れて貧困だったりする。そことの関わりをどうすればいいか、考えていきたい」

落ち着いた心地よい語り口。司会の経験は豊富だが、情報番組は初めてだ。

「もっと勉強しなくちゃいけないんですが、皆さんよりも詳しくなるつもりはない。いろいろな意見があって、違う意見も大事にして、みんなで語り合うことが大事。僕は僕なりの意見を持つ。でも、そうじゃない意見を封じ込めないことが大事だなと思っています。そういった中で、ブレるっていうことと、あなたの意見で考えが変わりましたと柔軟でいることは違うと思うんです。それは多様性を持っていきたいです」

事件の現場に出向いて、取材、リポートする意欲を持っている。

「事件が起こった、起こっている場所に行って、そこから温度感、距離感を届けたい。現場に行くことで得られる事があると思う。中期的、長期的に取り組むテーマなら、僕自身がそこに赴くべきだと思っています。これから起きるであろう、いろいろな事件、事故、災害に、僕自身がどう向き合って、どういう風にそこに赴いていくのかということ。基本、大きなことには向き合い、行ってみたいと思います。あとは、それを続けていくことですね」

ウイークデイの朝8時からの生放送。俳優として、家庭人として時間的な制約を受けることになる。

「うちの奥さんは、起きる時間のことよりも、家族が一緒に過ごせる時間、長期の旅行にいけなくなったり、子供と過ごせる時間が減るんじゃないかと心配していました。ただ、この番組に関しては、子供が起きる前に出て、慣れてしまえば昼くらいには家に帰ってくることもできると思う。そういう意味では、家で子供たちと一緒に過ごす時間が減るわけではない。ただ、長期休暇はない。そのうち『めざまし8』をやりながら、ドラマや映画、舞台をやり出すかも。そうなると本当に時間がなくなるし、僕自身体力の衰えというのも感じている。この仕事がある程度形になるまでは、同時にはやらないでいこうと思っています」

パートナーとなるのは、永島アナウンサー。

「見た目のきりっとした感じと、内面の柔らかくて天然のかわいらしい側面もあって、そのギャップが魅力的な方だなと。踊りも楽しみです(笑い)。結婚して主婦の目線でのニュースの切り口も楽しみですね」

★湯船で健康に

仲間である俳優の不倫、不祥事も伝えていく。

「基本、感じるがままにきちんとお伝えする。正直でいることが大切。あえて触れないとかには見られたくない。やりにくさがないと言えば、うそになりますよね。それは僕が役者をやっているからというよりは、男性ですから、女性ですから、人間ですから、問題を起こすことがないとは言い切れない。今までも問題を起こしたことがないと言えば、うそになると思う。今は何も問題を起こさないクリーンさを求められる。でも、自分はどうだって言われた時に、きちんと返せる人はどれだけいるんでしょうね。そこは、気をつけますけどね、本当に」

俳優とキャスター。そして、いろいろな仕事をこなしていく谷原章介がいる。

「芸能の仕事をしている僕の中に俳優の側面、司会の側面、あとはナレーションをやったり、いろんな側面が同居しています。その中のどれが芯かと言えば、やっぱり役者。今回のキャスターをやるに当たって、役者としての活動は制約が大きくなる。だけど、司会の仕事をやって来て、いつか帯の番組をやらせていただきたいというのが、なかったと言えばうそになります。そういうタイミングなんだと思います」

3時間以上前に局入りする。

「ドラマとかで真冬に5時入りとかも、3カ月間の間だけというのはありましたけど、こんな長い間はなかった。週に5日間、同じペースでやり続けます。健康法は、最近は湯船にちゃんとつかるようにしています。前は子供を風呂に入れて、お湯につからないまま出ていたんですよ。かれこれ10何年か。今は子供を出した後にゆっくりと温まって、体温を上げるようにしています」。

来年は50歳になる。人生100年時代の半分だ。

「行き当たりばったりなので、あんまり先のことは考えない。お声掛けいただいたものの中で、琴線に触れるものを大事にしてきたので。時間ができたら焼き物をやっていたいですね、陶芸。お皿すごく好きなので」

アラフィフになっても変わらない爽やかさ。年を重ねて深みを増した。【小谷野俊哉】

▼フジテレビ永島優美アナウンサー(29)

谷原さんといえば、かっこよくて、スマートな俳優さん。でもお会いすればするほど感じるのは、圧倒的「お父さん感」なのです。子煩悩で、実はギャグや笑いがお好きという意外な一面も…。新たに明日から過ごす“家族”みんなで、そんな一面をたくさん発見させていただきます(笑い)。谷原さんにしか吹かせることのできない、爽やかで心地よい朝の風を共にお届けできることを楽しみにしています!

◆谷原章介(たにはら・しょうすけ)

1972年(昭47)7月8日、横浜市生まれ。92~94年「メンズノンノ」専属モデル。95年映画「花より男子」で俳優デビュー。同年TBS「未成年」でドラマ初出演。07~17年TBS「王様のブランチ」司会。08年「ハンサム★スーツ」で映画初主演。12年NHK「償い」で連ドラ初主演。15年TBS「警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル」主演。同年からテレビ朝日系「パネルクイズ アタック25」司会。20年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」など出演多数。183センチ、72キロ。血液型A。

◆フジテレビ系「めざまし8」

月~金曜午前8時~9時50分のワイドショー。コンセプトは「大人のめざまし」。俳優谷原章介と永島優美アナウンサーがキャスター。気象予報士の天達武史が気象防災キャスター、倉田大誠アナウンサーらが情報キャスター。

(2021年3月28日本紙掲載)

 
 
 
 

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